雄山(すいざん)
図1:寄棟屋根よりも、
図2:屋根の棟を長く見せる方が建物に重厚感があるので、棟を長く(雄山)すると、
軒側屋根より妻側屋根の勾配が急に見え不自然になるので、
図3:軒先屋根は同じ勾配にして軒内の妻側屋根勾配を急にする造りにしました。
その為には隅木を途中で曲げて加工することになる。このような屋根の造りを
「雄山」と言い、中国紫禁城の太和殿(だいわでん)がそのようになっており、
屋根棟を長く見せる技法の行き着くところが、入母屋造屋根になりました。
図4:入母屋造屋根はダサイ・古臭い・時代遅れのイメージを持つ人たちもいたと思い
ますが、それなりの歴史的経緯を正当に得ていることになります。